67.4両目
「問題です」
耳慣れない電子合成音声があなたの耳に届く。
乗った覚えのない電車の車両はまだ続くよう。中はさっきいた車両よりも暗く感じる。まだ走行中のようで、ときおり車輪が線路を踏む規則的な音と、錆びた鉄の軋む音がする。気のせいだろうか、窓ガラスをドンドンと叩く音も。
目の前には前の車両に行くための扉と電光掲示板があり、繰り返し同じような文章を流しているが、ときおりチラチラと画面が乱れているようだ。
車内にはあなたの他にもたくさんの人々が乗っていたが、もうほとんど残っていない。皆、何かを考え込んでいる。
車窓の外は相変わらず真っ暗だ。
後ろの扉は閉まっている。
また、あなたは知らない間に何かを握っているようだ。
さて、あなたはどうするだろうか。
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :67 109 周りの人を見る
109.周囲の人・4両目
周囲にいる人々の様子を伺ってみる。さらに人数が減ったように思われる。もう数人しか立っていたり、座っている人間はいない。もはや死体の方が多いような惨状だ。
先ほど見た高校生もいるが、目が合わない。弛緩した手足が座席に投げ出されている。彼は長椅子の手すりにプラスチックの紐を掛け、首を通して死んでいる。
言葉を交わせなかったとはいえ、知っている人間が死んでいること、止められなかったことにSANチェック(1/1d3)
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :CCB<=25 【SAN値チェック】 (1D100<=25) > 54 > 失敗
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :1d3 (1D3) > 2
[メイン]system :[ 臼見 薫(うすみ かおる) ] SAN : 25 → 23
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :男子高校生の死体を目にして、はぁーと長いため息をつき、項垂れる。何度目だ、何度目だ?押し込めていた絶望感が襲う。
111.死体を見に行く・4両目
大きな燃えかすが転がっている。よく見てみれば、それは大雑把に人の形をしている。乗客の人数は減っている。あなたは嫌でも、この結論にたどり着く。これは、焼死した乗客だ。SANチェック
さらに、座席の手すりやつり革に、プラスチックの紐を引っ掛けてぶら下がっている人も何人かいる。紐を引っ掛けているのは首だ。青ざめた顔と力なく弛緩した身体は、彼らもまた息絶えていることをありありと伝えてくる。SANチェック
さらに、うつ伏せや仰向けなど、脱力した態勢で転がっている人が増えた。彼らの顔は安らかだが、明らかに脈拍は止まり、息をしていない。彼らもまた、死んでいる。死体がどんどん増えていく異常な状況にSANチェック(1/1d3)。
燃えた死体の手にはライターが握られている。不思議と燃え残り、銀色の鈍い光を薄暗い車内に投げかけている。
脱力した死体の近くには薬の箱が落ちている。12錠入りで、用法用量には「頓服・12錠すべて」効果・効能の欄には「極楽行き」と書かれている。
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :CCB<=23 【SAN値チェック】 (1D100<=23) > 14 > 成功
[メイン]system :[ 臼見 薫(うすみ かおる) ] SAN : 23 → 22
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :薬。自殺を後押しするようなそれらに悲しみよりも怒りが湧いてくる。これで悲劇を減らそうとでもいうのだろうか。
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :109 戻る 99 他の場所を見る
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :138 手の中のものを確認する。
おおよそ予想はついている。捨てていってしまいたい、そう思うのに手放せない。
138.握らされていたもの・4両目あなたが手を開くと、そこには薬が一箱あった。ご丁寧に飲むためのゼリー飲料までつけられている。大きめの付箋が貼られている。
付箋には「正解者にプレゼント。苦しくないのも用意したよ」と書かれている。
薬は12錠入りで、用法用量には「頓服・12錠すべて」効果・効能の欄には「極楽行き」と書かれている。
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :138 99 他の場所を見る 131 後ろの扉を確認する
131.後ろの扉・4両目
固く閉ざされており、先ほどまでいた車両に戻ることはできないようだ。
張り紙がしてあり、このように書いてある。
「いい加減諦めなよ」
「いい加減諦めなって……?だったら、なぜここに連れてきたんだ。………どうすればいいと言うんだ」
かつての状況と重なる。
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :99 他の場所を見る 77 電光掲示板を見る
77.電光掲示板・4両目
扉の上の電光掲示板には繰り返し同じ文章が流れているが、ところどころにノイズが混ざり、画面が乱れている。文字化けもひどく、あなたはやっとの事で以下の問題文を読み取った。
「第4問 2+2-2×2÷2=2である ○か×か?」
何事か呟いた人は扉をくぐり前の車両に行くことができるようだが、無言でくぐろうとした人はなぜか弾き返されているようだ。
このクイズに対しては<アイデア>を振って成功すれば正解がわかるし、PLがリアル計算でわかるようであればそのまま回答して構わない。
[メイン]臼見 薫(うすみ かおる) :大人にとうにしては簡単な計算だ。
「まる…」
出題者は別のことを問おうとしているのではないだろうか。円柱の問題と同じように
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